新築の住宅を建てる際の3ステップを紹介

公開日:2024/07/15  最終更新日:2024/07/22

3ステップ

住宅を建てる人のほとんどが、家づくり未経験者でしょう。そのため、家づくりのステップや実際の流れ、するべきことがわからず困っているケースも多いです。そこで本記事では、新築の住宅を建てる際の3つのステップを、順番に紹介します。本記事の内容が、スムーズな家づくりをする助けになれば幸いです。

ステップ1:事前準備

家を建てる準備を始めるには、まず最初に何を求めるのか、どこに建てるのが理想かなどを検討することから始めます。この段階は「気に入ったものが見つかるまで」の期間であり、個人によって異なりますが、平均して1~6カ月を要することが一般的です。

家族で家のイメージを相談する

まずは家のイメージを家族と共に考えます。マンションよりも一戸建てが望ましい理由や、その中でも注文住宅が選ばれる理由など、根本的な部分から話し合うことが重要です

住宅雑誌やインターネットを通じて多くの住宅を見ることで、建てたい家の雰囲気や間取りを考えるのに役立ちます。また、モデルハウスやホームギャラリーを訪れることで、実際の雰囲気や居住時のイメージがより具体化されます。

予算の検討

次に、予算の検討が重要です。頭金としてどれくらい用意できるか、どのような種類のローンが適しているかを具体的に考えます。ファイナンシャルプランナーに相談し、ライフプランに合わせた全体の費用を把握することもおすすめです。

ハウスメーカー探し

家のイメージと予算の検討と並行して、適切なハウスメーカーや工務店を探します。複数のモデルハウスやホームギャラリーを回ることで、具体的な希望を明確にできます。また、これらの施設では専門スタッフから機能や特長について直接説明を受けることができます。

土地探し

最後の事前準備として、土地探しを行います。通勤時間や学校の近さ、周辺環境、日当たりの良さ、災害危険区域などを考慮しましょう。土地探しにはタイミングがあり、理想の土地を見つけるまでには数カ月から数年かかる場合もあります。

また、不動産会社の広告やハウスメーカーに希望のエリアを伝えることで、土地探しのサポートを受けられるでしょう。最新の土地情報も提供してもらえるため、理想の条件に合った土地を見つけやすくなります。

ステップ2:土地契約

家づくりの次の重要なステップとして、土地の契約があります。ここから、具体的な家づくりが始まります。土地の契約にかかる期間は、おおむね1〜3カ月程度です。

土地の購入

まず、気に入った土地が見つかれば、土地の購入が始まります。ただし、土地の形状や建築条件によっては、建てられる家のタイプに制約がある場合があります。そのため、購入前には検討中のハウスメーカーに参考プランや概算見積もりを依頼し、希望する家が建設可能か確認することが重要です

また、土地と建物の総費用が予算内に収まるかも確認しておきましょう。土地の購入には住宅ローンを利用する場合も多いですが、金融機関とも事前に打ち合わせを行う必要があります。

住宅ローンは通常、建物が完成して引き渡しを受けた時点で実行されますが、土地の購入時にも一部支払いが必要な場合があります。金融機関によって条件が異なるため、具体的な支払いスケジュールや金利などを確認しておくことが大切です。

具体的なプランの策定

土地の契約が完了したら、次は住宅の具体的なプランを決定していきます。まずは間取りの決定です。土地の形状や方角、家族の生活スタイルに合わせて、建物の大きさや配置、各部屋の配置を決めていきます

初めは具体的なイメージが難しいかもしれませんが、話し合いを重ねるうちに細部まで詰めていけるでしょう。次に建築請負契約を締結します。建物全体のプランが確定したら、ハウスメーカーや工務店との間で建築請負契約を行います。

契約書には見積もりや設計図も含まれており、内容をよく確認してから署名することが重要です。契約後の解約は違約金が発生する場合もあるため、注意深く取り組んでください。

さらに、設備や仕様の決定もこの段階で行います。窓やドア、キッチンやトイレなどの設備の細かな仕様や配置、照明器具やスイッチの位置などを決めていきます

最後に、すべてのプランが決定したら住宅ローンの申し込みを行います。事前審査は通常1週間程度で結果が出ますので、早めに手続きを進めましょう。

ステップ3:工事

いよいよ、家づくりの重要なステップである工事が始まります。新築一戸建ての場合、建物の規模や条件によって異なりますが、工事期間は一般的に4~6カ月かかります。

地盤調査

まず最初に行われるのが地盤調査です。安全で丈夫な家を建てるために、専門の会社による地盤調査が行われます。地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要となります。

地鎮祭

次に地鎮祭が行われます。これは工事の無事と家の安全を祈願する儀式で、施主や関係者が参加します。

基礎工事

地鎮祭後、基礎工事が始まります。コンクリートを流し込み、鉄筋を組んで建物の基礎を作ります。配筋検査を経て、コンクリートが乾燥した後に枠組みを組み立て、給排水の配管工事が行われます

本工事

その後は木工事や屋根、外壁の工事が進行します。建物が形を成していく過程で、上棟式が行われることもあります。

竣工検査・代金支払い・引き渡し

工事が完了したら、竣工検査が行われます。水回りや建具などのチェックが行われ、問題があれば修正が入ります。最終的に工事代金を支払い、ハウスメーカーから鍵を受け取る流れです。この時点で住宅ローンも実行され、建物の引き渡しが行われます。

まとめ

この記事では、新築の住宅を建てる際の3つのステップを解説しました。まずは家族で理想の家のイメージを具体化し、予算を考慮しながらハウスメーカーを選定します。次に、理想の土地を見つけ、購入と住宅ローンの手続きを進めます。最後に、工事が始まり、地盤調査から竣工検査まで順を追って進む流れです。全ての工程を丁寧に進めることで、理想の住まいを実現できます。

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